2006/02/27(月)Neroのファイル名文字種制限と、ボリュームラベル制限について調査
2006/02/27 19:00
調査対象バージョンは、Nero Burning ROM 7.0.5.4。
ボリュームラベル入力欄に、
12345678901234567890
と入力し、
ABC!#$%&',; ()=^-[]`+.test
という名前の、怪しいファイル名を付けた1ファイル(中身はテキスト)を焼いてみてテスト。Win32においては、,(カンマ)と;(セミコロン)が大分怪しい(MS的には付けるべきでないファイル名だが普通に付けられる)。
設定によって多少結果が変わったので、以下メモ。
●CD-ROM(ISO)で焼いた場合(jolietファイル名にセミコロンを許可オプションにチェックしない)
・ファイル名は;が_に変更される
・ボリュームラベルは"1234567890123456"となる
●CD-ROM(ISO)で焼いた場合(jolietファイル名にセミコロンを許可オプションにチェック)
・セミコロン(;)以降の文字列がファイル名として認識されない(ファイル名がABC!#$%&',に化けた)
・ボリュームラベルは"1234567890123456"となる
●CD-ROM(UDF)で焼いた場合
・ファイル名は元のまま
・ボリュームラベル入力欄に"123456789012345"までしか入力できない。またなぜかボリュームラベルをひとたび保存すると、"1234567・_"などと8文字目以降が文字化けるので、焼き込み直前の最終チェックが必要。
●CD-ROM(UDF/ISO)で焼いた場合(jolietファイル名にセミコロンを許可オプションにチェックしない)
・ファイル名は;が_に変更される
・ボリュームラベルは"123456789012345"となる
●CD-ROM(UDF/ISO)で焼いた場合(jolietファイル名にセミコロンを許可オプションにチェック)
・ファイル名は元のまま
・ボリュームラベルは"123456789012345"となる
結論として汎用性が最も高いのはセミコロンを許可した上でのUDF/ISOとなった。CD-ROM(ISO)でも大して変わらないのだが、セミコロンを含むファイルがほとんど無いことをさっ引いても、ファイル名が自動的に削られ(たように見え)るのは腹立たしい。というか不安。
Neroではボリュームラベルは半角全角問わず16文字までという仕様。ただUDFとUDF/ISOの場合は、なんでISOより1文字余計に切られるんだろう??? UDFはボリュームラベル文字化けが不安。確認を怠ると頻発する羽目になる。なお、これらのフォーマット設定による現象はDVDでもCDでもほぼ同じ結果になった。
セミコロンを許可オプションの有無に対するファイル名の検査と変更は単にファイルをウェルにD&Dした時に行われる。従ってD&D後にオプションを変更してもウェル上のデータには反映されないようだ。微妙な仕様。この変更が行われるのはISOもしくはUDF/ISO時のみで、UDF時はオプションに関わらずファイル名の変更は行われない。
ちなみにAplix WinCDR9.0.2だと、
・;と,は書き込み時に変更を要求される(絶対に書き込めない)
・ボリュームラベルは32byteまで(上記の例だと"1234567890123456")となる
さて、以前は日本語ボリュームラベルといえばWinCDRだったが、ついにNeroも追いついてきたようだ。とはいえボリュームラベルはまだWinCDRの方が自由度が高い。全角では1文字差があるかないかだが、半角だとNeroが16文字でWinCDRが32byteだから大分差がある。