2005/03/18(金)環境変数に関する勘違い
2005/03/18 23:00
これまでの自分の理解だと、Unixの環境変数をシステムにを大域的というか、ユーザーがシェル起動時に設定するものと、システムが起動時に設定するもので構成されていてどちらもシステム全体に影響を及ぼすようなものだと考えていた(Windowsチック)。だからログインシェルでMAILQUEUEを設定してやれば他のプロセスの環境変数もそれに従うように考えていた。
正しくは、Unixの環境変数は個々のプロセスが保持する。環境変数は親プロセスから子プロセスに継承されるものと、そのプロセスだけでしか有効でないものがある。bash系のシェルスクリプトで代入した時点でそのプロセスで有効となり、exportすると子プロセスでも有効になる。
だから、シェルスクリプトに環境変数の設定を書いて実行(シェルの子プロセスでは設定されたが)させ、シェルから確認したら「アレ、設定されてないぞ???」(親に戻ってきたらその設定は消えた)ってのは当たり前なのだな。
正規の環境変数の調べ方は以下。
例:qmailのMAILQUEUE環境変数を調べる
$ ps -e | grep qmail-send
$ cd /proc/<proc_number>/environ # cat environ | tr '\00' '\n' | grep MAILQUEUEで、ちゃんと設定されていればOK。trを使っているのは、environに記載される環境変数は\00で区切られているから。
[参考サイト]
man-pagesはちゃんと活用しないとダメだっつの。
http://www.linux.or.jp/JM/html/LDP_man-pages/man5/environ.5.html
http://www.atmarkit.co.jp/flinux/special/proctune/proctune01b.html