■2004年11月29日(月)アニメ感想続き | ・BLACK JACK(C+) 手塚ファンを自認している私としては、どうしても過去のアニメ版手塚作品と比較してしまいます。その論理で行くと、これはすばらしいという話になるんです。ともかく手塚の線や絵をセルに落とし込むという作業において、私が知る限りもっとも成功してるんじゃないかと思います。手塚の絵をものすごく大切にしてるのが分かるので、まあうれしい。私は眞っつぁんの映像ってビジュアル系基本無視だと思ってたんですが、実はそんなことなくてそこらのダメ演出よりもずっと上手かったようです。きちんと間もロング使えてるし、30分化の上で飛ばすところやテンポアップするべきところなんかも上手くできてる。 しかしですよ。なんでこのブラックジャック先生はこんないい人なのでしょうか。完全に、いい人過ぎです。たまたま初回からそういうエピが並んでしまっただけかもしれませんが、眞っつぁんがブラックジャックの人物像をはき違えているか、そういう風に矯正した可能性が高い。TVに不発弾の話を持ち込めたんだから、もっと厳しいブラックジャック像をぶつけてほしかった。 あーピノコがかわいいのは◎です。水谷優子好きだから余計です。写楽・和戸コンビを準レギュラー化したのは失敗だった気がしますね。ていうかこの2人とからむ所為で黒男先生おかしくなってる気もするな…… 絵的な部分で愛せるのでC+。
・ローゼンメイデン(C) 罵られ罵られ罵られ続ける準引きこもり主人公。まあマンガ連載を持ってくる上でのアレなんでしょうが、今ひとつ作品の構造が読めてません。やたら崩した回(崩れた、ではない)とかあって遊びも利いてるし、各エピもなかなか面白い。でもなんか、なんか違うんだよなあ。伏線とはいわないまでも、なんかストーリーを一本つなぐ縦糸が私には見えてきません。キャラの魅力を生かすにもそれは必要なはずなんですよ。そんなこんなでC。これは判断ミスってるかもなあ。
・サムライガン(C-) 幕末に自動拳銃と超身体能力を持った特殊部隊がいた! という話。反幕府側です。原作有り。キャラクタ色が強くない割に、どうも各エピが細切れでこれまた縦糸レスか。話はつながっててちゃんと時間も経過してるんですけどね。たぶん、マンガの週間連載で読む分にはこれで良いはず。アニメだとエピが終わったところで1回切れるからなあ。OPはなかなか、EDの絵は相当好きです。
・スクールランブル(D) OP,EDを1回聞いたら、あとはマンガで十分です。工夫は一切無いと見た。べつに作画や演出が悪いというのではないんですが、アニメ化の意味が宣伝以外の面で一切感じられないです。そんだけですな。
・BLEACH(C-) 話はつまらないです。原作有り。ありがちー がちー^10。ただもう阿部記之がきっちりやる人で、絵とか演出とかは面白みはないですけれどもやたらかっちりしてる。音楽も良いと思ったら鷺巣ー 原作者得してるな…… 結局こいつが見る対象になるかどうかは、原作を読んでないか朽木ルキアが好きになれるかどっちかかなと。主人公がステレオタイプすぎるので。ちなみに僕は両方ですと。OP,EDは共に好きです。ORANGE RANGEの曲が乗ってるものを好きとか言うのも癪なんですが。
・焼きたて!ジャぱん(D+) まず言うと、原作が悪いんです、面白くないんです。そんな原作に忠実に進行するアニメをそれだけで語るのは無理! つーことで評価は悪いですが、マンガよりいけます。作画はまあそれなりですけれど、番組最後に10秒解説が付くだけでこいつはちゃんと料理マンガ(アニメ)になるのですね。原作はそういう解説やバトルを劇中にタイミング良く入れることを放棄してしまっているので、それだけでかなりバランスが良くなっています。月乃がヒロインっぽくないのはアニメでも解決できませんでしたね。これ直ったら、もっとちゃんとなるんですが、それで面白くなるかどうかはまた? EDはこねる作業のリピートにするんだったら、毎回作るパン(実写カットイン)を変えてほしかったです。あるいは、動きに変化をつけるかだよな。どうでもいいですが、第1話とOPにやたらバイクに気合いを入れてる鬼作画カットがあるんですが、だれだこりゃ?
まだおわんね…… |
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