2013/11/27(水)電子書籍雑感

2013/11/27 11:08 PC(全般)
2013年11月現在のお話。

一応一通りショップ調べたけど、汎用性のKindleと画質のebookJapanという構図でよさそう。

[参考]
週刊少年ジャンプデジタル版の画質をKindle版とeBookJapan版で比較してみた : 見て歩く者 by 鷹野凌
電子書籍の情報をまとめてみる

以下、個人的な使い方とあれこれ考えたことを書き連ねる。

私個人としては、マンガと小説を徐々に電子書籍にシフトしたいという感じ。重くてかさばる技術書や技法書を移行するのが一番いいのだが、課題が結構ある。

・現在の電子書籍(和書)はほぼ全てがDRMあり
・DRMありである以上、読書アプリは固定
・ほとんどの読書アプリがサムネイル表示機能を有しない。ページ移動や動作が重いものも多い。

好きなところから読んだり、ぱらぱらめくって興味を探す的な用途には酷く向かない。他方、先頭から連続的にしか読まないようなデータ、特に小説類では現在の電子書籍でもそこそこの満足が得られそうだ。

将来的に、DRMが無くなってepubやpdfでの提供になればユーザは好きに高機能な読書アプリを選択できる。

DRMが無くなってもフォーマットコンバート手段が出てこない可能性はあるが…… ま、メジャーなものについては誰かが何とかするだろう。たいていのものはepubをDRMの皮でラップしたものだろうし。

DRMフリーのものについては好きにフォーマット変換するのは当たり前のようだ。下のアプリケーションなどが有名どころ。
calibre - E-book management

さて、私が毎号買っている月刊アフタヌーンが電子書籍化した。
1000ページ級の巨人漫画誌アフタヌーンがスマホ&PCで毎月読める「アフタヌーン電子版」配信開始! - アフタヌーン公式サイト - モアイ

大手のコミック誌が継続的に電子書籍を発行するようになったのは一つのマイルストーンと言えるだろう。

アフタヌーンはかさばるわ重いわで電子書籍化のメリットが大きい。電子書籍という物を理解するにもいい素材と判断して移行を決断。なにも考えずに、メジャーどころのKindleで買ってみた。

Kindle版はぶっちゃけ解像度が低い。フキダシは読めるが、ルビやマンガ以外の記事はかなり苦しい。Kindleアプリの最大拡大率が低いこともあって今私が使用しているデバイスではマンガ以外の記事はちょっと読めない。

参考サイトにもあったがebookJapanの方が画質はずっと良さそう。
アフタヌーンではKindle版181.0MBに対して、ebookJapanは238.4MBである。この容量差がそのまま解像度に換算されていれば、縦横それぞれ1.15倍程度の差がありそうだ。

Android Kindleアプリは使い勝手が悪い。
最大拡大率が小さい、サムネイル表示が出来ない、ページジャンプまわりのI/Fが奇っ怪。

良いところもある。複数の端末で最終ページを同期できるのは実本よりも便利だろう。

トータルでは、最初から最後へ読み進めるタイプの本(小説とか)で、文字データならかなり良さそうではあるが、画像タイプの本では不満の方が多い。

一方ebookJapanはというと、使い勝手が聞くだに厳しい。電子書籍を保持できるのは常に1端末。別の端末に移すにはいちいちebookJapan経由で書籍を"トランクルーム"に返す必要がある。とてもやってられそうにない。買って比較するのが正しいのだが、ちょっと意欲が湧かなかった。

どちらを軸にするかを考えると、まあ使い勝手でKindleかなと。

将来的にDRMが無くなるか緩くなってくれば、解像度が高い側で買い直すということは考えられる。

あるいは解像度アップや複数データサイズからの選択制に踏み切る電子書籍書店が出て来るかもしれない(一応amazonに解像度アップの要望は出した)。

どうせ数年内にKindle for PC(日本版)が出て来ると思うので、そこら辺で状況が変化してくると思う。

どこをどう考えても、amazonやAppleが先行してDRMを取っ払い、日本企業が置いてかれて、海外商店の大勝利という構図は見えている。なんだか悲しい。

ま、状況が変わるまではとりあえずアフタヌーンを軸に少量Kindleで買っておきアンテナを張るくらいでいいかな。

2013/11/09(土)HL-5450DNの印刷設定メモ

2013/11/09 4:44 PC(全般)
HL-5450DNの印刷設定のメモ。
メモしておかないと毎回間違えそうなので残しておく。

最近、BrotherのモノクロレーザープリンタHL-5450DNを導入した。

この機種、True 1200dpi出てグラデーションもかなりよいとの評判。
主にマンガ原稿を印刷する用途としても期待していた。

が、どうも期待した結果通りにならない。
あれこれ試した結果、どうも印刷結果に対して設定項目を誤認しやすい(あるいは自分がレーザプリンタの慣習を知らないだけ)名前になっているようだ。

[Brother HL-5450DN seriesのプロパティ->基本設定->印刷設定]
ここの項目が一番印刷結果に影響を与える。

3種類。

"グラフィックス":
プリンタ側でPhotoShopでの誤差拡散に近い二値化処理を行っている。元画像が二値画像なら(おそらく)これで問題無いが、グレースケールではディザ処理がかかる分汚くなる。

"テキスト":
"グラフィックス"のように二値化をかけずに(そのまま?)出力している。元画像のグレスケ部はインクジェットでのグレスケに近いし、二値・トーン部もしっかり出る。

"手動設定"->"システムのハーフトーンを使う":
一定の閾値を境に二値化がかかる。色々設定を弄ってみたのだが、想定と違ってハーフトーンにならなかった。グレスケを出力する場合白に飛ぶか黒につぶれるかどちらかになりそう。

それ以外に、"手動設定"内部に3種類の改善チェックボックスがある。これらについては確認した限りでON/OFFによる大きな差異は見えなかった。基本外す方向で良いような気がする。

ということで、"テキスト"がすさまじく優秀。マンガ原稿の場合、二値化にしろなんにしろ原稿側で処理してしまうのが基本だろう。"グラフィックス"を意図して選ぶ必要はないと思われる。

"グラフィックス"はお手軽にプリンタ機能だけでハーフトーンかけたいときに使うのが良いんだろうねえ。

最後にオマケで5450DNの雑感を書いておく。これまで使っていたのがMultiWriter 2350Nなので、それと比べてっていうところ。

印刷速度や綺麗さは大変優秀。特に1200dpiはすごい。グレースケールがこんなに綺麗に出て、この印刷速度。サイズも、ギリ卓上と名乗れるくらいでコンパクト。

動作音はかなり五月蠅い。静音モードにしないとちょっと夜間は無理。静音モードにした上でなお壁が薄くなければ使えるか。

心配していたオゾン臭や発熱も、2350Nに比べればずっとマシだった。あとは不満になりやすそうな用紙カールとか印刷の濃さがどうなるか。これらもドライバから制御できるようなので、そこは今後といったところ。

本体にパネルがないのでトラブったときが心配だけれども、とりあえず生きてさえいればブラウザからIPアドレス直打ちで設定・確認できるようなので大丈夫だろうか。
OK キャンセル 確認 その他