2005/05/22(日)アナログビデオのデジタル化を考えてみた
2005/05/21 26:00
まず、録画形式はMPEG2で確定。
理由としては昨今のDVDメディアの価格下落(現在\75/枚)により、メディア代の心配が少なくなったことと、計算時間を無視してもMPEG4形式へのエンコードがあまり上手くいかなさそうだという結論に達したため。
これは、デインターレースが問題になるためだ。基本的にほとんどのMPEG4はインターレースを乗せたままでエンコードするようには出来ていない(可能ではあるが)。そこで前処理としてインターレースを解除することになるが、このビデオ群のほとんどが実写やアニメが混じっており、定性的な24fps化30fps化では上手くいかない。唯一2重化はそこそこの出来になるが、結局MPEG2は再生側でインターレースを解除する仕組みが整っておりそれには敵わなさそうだ。
ということでXviDかDivXに傾いていたのが一気にMPEG2に戻ってきた。とりあえずデジタルにしておいて、将来エンコーダーやコーデックがもっと強力になってきた時に処理すればいい話だ。数年間で状況が大きく変わる世界なので、今後2~3年少なくとも劣化の恐怖から解放されればそれでよい。
さて、MPEG2にする場合のビットレートと形式をどうするかという問題がある。だいたい、アナログの汚いソースを元にすると、変な話だがデジタル側のビットレートは大きくしないと破綻しやすくなる。これはデジタル処理にとってアナログノイズが情報量として大きいためで、VHS3倍だからといってデジタル側の3倍相当で録画すると酷いことになる。
現在PCで録画しているのがPC-MV5DX/PCI(最近壊れたけど)の6Mbps/CBRでこの画質には基本的に満足。とはいえソースがそこそこ綺麗なので、これは何度かVHS3倍かなんかでソースを揃えてテストが必要になる。
平均4Mbpsだと4.3GBにテープの余裕分含む2時間超(4.3GB/4Mbps = 2.4hour)が入るのでちょうど良いところ。しかし、4Mbps/CBRだと破綻の不安もある。ので、
4Mbps/CBR
4Mbps(平均)-6Mbps(最高)/VBR
6Mbps/CBR
のそれぞれでテストが必要か。
仮にVHS 100本全てが120min/3倍だとすると、
600hour * 4Mbps = 1.02TB
と、ぴたり1テラバイト。
1.02TB / 4.3GB = 238.1(枚)
238 * \75 = \17,850
だが、うち半分程度は標準だと思われるので1万円弱程度だろう。つくづくメディアは安くなったものだ。
600hourはほぼ1月かかる計算になる。ハードウェアエンコ->DVDに焼くだけとはいえ、専用マシンがあった方が良いかもしれない。
これで頭の整理は終了。
2005/05/22(日)XviDとDivXの傾向
2005/05/22 20:00
まずバージョンを明記しておいた方が良いな。
DivX 5.2.1
XviD 1.1.0-beta2の( http://uk.geocities.com/xvid2ch/)の奴を使用(koepi版、nic版はともにファイルサイズが爆発して上手く動かず)
・DivXの使い方
設定窓出して、
DivX R Certified Profileの選択->DivXR Certifiedのチェックを外す->エンコードモード=質を基本とするワンパス
に設定。Certifiedの設定を外さないとQB=Quality Baseにならない(CBRになる)。最初QBに出来ないのかと思った……
以下、
ビットレート:4=90%
エンコードパフォーマンス:標準
心理視覚モデル:チェックして高速に
インターレーシング:プログレッシブソース(aviutlでインタレ解除する)
量子化タイプ:H.263
あとは弄っていないが、大きな間違いはないと思う。それとインストール時に日本語にしないと環境で設定窓のサイズがおかしくなることあり。
・XviDの使い方
Profile:AS@L5
Quantization type:H.263
Global Motion Compensation:checked
B-VOPs:off
Target quantizer:4.00
Motion Search precision:Medium
VHQ mode:Mode Decition
Trellis quantization:checked
書いてないチェックは外し、数字はデフォルトのまま。
さて、大まかな傾向から言うとDivXは連続した画面間で見た目が良くなるような絵作りで、XviDは1画面が綺麗になるような処理がされているように思える。
ある1フレームを見比べたときにはDivXよりXviDのほうがきれいで、DivXは輪郭部分に多くモスキート状のノイズが出る。ところが連続して何枚かの比較を行うと、XviDはシーンチェンジで大きめのブロックノイズが出ることがある。
動画になると初見ではDivXよりXviDが綺麗に見えるが、何度も見返すとDivXのモスキートノイズには目が慣れてしまうのに対して、XviDのブロックノイズは目につくようになっていく。多分、アナログの画質に近似することがDivXのロジックなのだろう。ここらへんDivXがどんなソースでもそこそこ無難にこなすといわれる所以だろうか。職人軍団が結局「DivXでいいや」になるのもそんな理由かもしれない。
おそらくソースも考えた上でXviDを細かく設定した方が綺麗だとは思うが、失敗してちょっとしたブロックノイズにストレスをためるより万人から文句が出ないような映像の方が安心は出来るかもしれない。でも良く考えてみればなんかの閾値で変わる気がするな。シーンチェンジの設定ってこれに影響するのだろうか。
圧縮速度はデフォルトではXviDの方が若干早いのだが、この設定ではXviDの方が多分時間がかかる。特にGlobal Motion Compensationは物体が画面に入ってくるごとに動き解析しているようなので、エンコード時間も読めなくなる(が、スクロールが多い映像には相当効く)し結構時間がかかったようだ。
まあこれでもうしばらくエンコードする機会もなくなりそうだ……
DivX6も控えているし。
[参考]
XviDの使い方はここが詳しい
http://www.losttechnology.jp/Movie/xvid.html
2005/05/22(日)MPC でのコマ戻し
2005/05/22 21:00
出力のDirectShow Videoを
Overlay Mixer
から
System Default
に変えたところ、DivXやXviDをコマ戻ししたときにMPCが落ちることが無くなった。
原因も何で解決したかも不明。
またMPCは標準搭載(?)のフィルタでデインターレース処理などをしてくれるが、これだとコマ送りは出来てもコマ戻しが出来ない。
コマ戻しをしたいなら、フィルタから
MEPG PS/TS/PVA
のチェックを外す。インターレースはバリバリでるがコマ戻しは出来るようになる。インタレに関しては新たに使われるようになったフィルタの設定で、いじれるかもしれない。
ただどちらにしろ我が家のPCでは重すぎでコマ戻しはまともに動かないわけですが。
いい加減、DirectShowだとかMetrix値だとかフィルタだとかVFWだとかffdshowだとかAVISynthだとかきっちり整理しないといかんですね。
2005/05/22(日)解体できない本のデジタルデータ化
2005/05/22 22:00
B5の場合、
A4スキャナだと2回取り込みの上に位置合わせの問題が深刻。
A3スキャナを買うのもアリだが、100kコース。
そこでシンプルに、コピー機にかけた後、裁断してドキュメントスキャナに突っ込むのが正解かもしれない。
今回の想定は60pの本(てかパンフだけど)が30冊というアレですが、
お値段)
\300 * 30 = \9,000
30枚 * 30 * 6s = 1.5hour
ドキュメントスキャナに突っ込む時間や、紙を半分に切る作業はほとんど時間を考えなくて良いので、コピーさえ2~3人で手分けすれば半日もかからないで完了する計算だ。
これだな。